レーザー治療とは
耳鼻咽喉科でのレーザー治療とは、主に鼻の粘膜にレーザーを照射し、鼻の粘膜の表面でア レルギー反応を起こさないようにする治療法です。レーザー治療をすることで鼻の粘膜に 花粉やハウスダスト(ダニ、ほこり、ペットの毛)などのアレルゲンが付着してもアレルギ ー反応が起こりにくくなるので、鼻水、鼻づまり、くしゃみが起こりにくくなります。
このような方にオススメです
・ダニやハウスダストなどのアレルギーがひどく、常に薬を服用していないと快適な日常生活を送れない方
・スギやヒノキなどの花粉症の時期だけでなく、一年中鼻づまりの症状がある方
・妊娠中や授乳中、緑内障、前立腺肥大など薬を控えたい方
・仕事や学業でなかなか定期的に通院が困難な方
・薬を服用しても効果があまり得られない方
・たくさんの種類の薬や⻑期間薬を服用したくない方
・薬を飲むと頭がぼーっとしたり、眠気や口の乾きなど薬の副作用があらわれやすい方
レーザー治療の効果
レーザー治療の前に、鼻の中に麻酔をしみこませたガーゼを入れて粘膜の表面のみを麻酔 します。麻酔が効くまで 15 分ほど待機していただきレーザーで鼻の粘膜を焼いていきます。 入院は不要で、治療時間は、片側 7〜8 分くらい、両方で 15 分程度です。
一度の治療でも、80〜90%程度の人に効果が現れますが、1〜2 年経つともとの粘膜に戻り、 効果がなくなることもあります。その場合、再度レーザー治療をすればまた1〜2 年効果が 続きます。
治療の流れ
レーザー治療当日は普段通り生活していただけます。レーザー治療後も入浴していただい て構いません。日常生活に支障はきたしません。ただ治療後はレーザーの刺激で鼻づまりや 鼻水が出ることがあります。その時は薬を服用してください。
治療後1〜2 週間は瑕疵(かし)と呼ばれるかさぶたが多くなり、鼻づまりがひどくなるこ とがありますので、通院し処置を受けてください。
レーザー治療は花粉症の症状が出る1〜2 か月前にするのがおすすめです。スギ花粉症の方は年末〜1 月までには治療を終えるようにしましょう。