耳あかとは
耳あか(耳垢)とは、外耳道と呼ばれる耳の入口から鼓膜までの中間にある、耳垢腺と皮脂腺から出た分泌物に毛髪や表皮、ほこりなどが混ざってできたものです。耳あかには乾性耳垢と湿性耳垢の 2 種類があります。これらは主に耳垢腺の分泌物の量によってその人がどちらの耳垢になるかが変わってきます。乾性耳垢は日本人の 70〜80%が該当すると⾔われており、パサパサと乾燥しているのが特徴です。湿性耳垢は⻄洋人の 90%以上が該当すると⾔われており、褐色であめ状に湿っているのが特徴です。
耳垢栓塞
耳あかが溜まった状態になると、音が聞こえにくくなる難聴や耳閉感の原因となることもあります。この状態を耳垢栓塞と呼びます。ひどい時には、耳あかが壁のように固まって耳を塞いでしまうことがあります。
耳垢栓塞の治療
耳道を塞いでいる耳あかを取り除くことで難聴や耳閉感といった症状の解消に向けた治療を行います。耳垢栓塞の場合、ご自身で耳あかを取り除こうとすると、塞がっている耳あかを耳道の奥に押し込んでしまう可能性があるため注意が必要です。
耳掃除の方法
外耳道には耳あかを外に運び出す自浄作用というものがあります。会話や食事といった顎を動かす運動をすることで、鼓膜の方から外へと耳あかを出していく働きです。
そのため本来放っておいても耳あかは自然に外に出ていきますが、耳掃除をする際には2週間に1回くらいを目安としてください。綿棒を使って、耳の入口を軽くこする程度ようにすると外耳が傷ついたり、耳あかが奥に押し込まれることも少なくなります。
耳掃除についてこんな人は注意
毎日耳掃除をされる方もいますが、頻度が高かったり、強くこすったりすると外耳を傷つけてしまうこともあり、外耳炎の原因になることもあります。
耳掃除も耳鼻科でできる
先程もお伝えした通り、外耳道には自浄作用があるので耳あかは自然に押し出されていきますが、心配な方や耳が詰まっている、聞こえにくいといった場合には耳鼻科を受診してください。