インフルエンザの検査
インフルエンザの診断は、体内にあるインフルエンザウイルスを鼻水などから採取してウイルスがいた場合に反応するかを調べる検査を行います。しかし、採取した鼻水などにインフルエンザウイルスが少なかった場合、その反応を確認することが困難でした。
反応が出なかったのに、症状がどんどん悪化したというケースは、1個のウイルスが24時間で100万個と急速に増えるというインフルエンザウイルスの特徴が影響していたのです。
従来のインフルエンザ検査
従来の簡易検査キットは発症後12時間を経過して、ウイルスが体内である程度増殖してからでないと診断できませんでした。
そのため、症状が出た患者さんでもウイルスの反応が見られず、「翌朝に熱が下がらなかったらもう一度検査をしましょう。」と、再び来院いただくということも少なくありませんでした。
従来のものとの違い
このような患者様のつらい思いを減らすため、当院では高感度インフルエンザ診断装置を導入しております。高感度インフルエンザ診断装置を使うことで、発症から約5時間経過していれば、診断が可能とされています。
そのため当院では、インフルエンザの可能性がある場合、発熱から12時間以内の患者さんには、高感度インフルエンザ診断装置を使用して診断いたします。
また、高感度インフルエンザ診断装置はキットを変更すれば、アデノウイルスやマイコプラズマなどの感染症の診断も可能となりました。
インフルエンザの早期発見
インフルエンザはいわゆる“風邪”とは異なり、38℃以上の高熱や関節痛、筋肉痛といった症状があるだけでなく、感染力も強く治療が遅れるとご家族や友人に移ってしまう感染症です。当院は症状の重症化や感染拡大を抑えるためにも早期発見・早期治療に取り組んでいます。
インフルエンザは時間が経たないと検査しても意味がないということはありませんので、発症したら早期に受診することをお勧めいたします。