溶連菌感染症とは
溶連菌と呼ばれる細菌がのどに炎症を起こすことによって引き起こされる病気です。溶連菌は正式には溶血性連鎖球菌と呼ばれるもので、A群、B群、C群、G群などの種類があります。ヒトに感染して症状を示すものは主にA群の溶連菌が原因であることが分かっています。
溶連菌の症状
・発熱
・のどの腫れ、赤み、痛み
・舌にプツプツと突起のようのものができる(イチゴのような舌)
といった症状が出るのが特徴ですが、そのほか全身の発疹や発疹後の皮むけが現れることもあります。
また、溶連菌感染症は、投薬による治療を行うことが有効ですが、放っておくとリウマチ熱などの合併症を引き起こす要因になることもあります。
溶連菌の原因
溶連菌がのどに感染して繁殖することが原因です。溶連菌はのどの炎症を引き起こす細菌やウイルスの中でも代表的なものと言えます。特に5歳〜15歳のお子様によく見られる疾患ですが、症状を見るだけでなく、検査を行って原因菌の特定をすることが大切です。当院では、溶連菌検査の迅速検査を行っており、10分程度で検査結果が分かります。
溶連菌の治療
細菌が原因となっているため、抗菌薬を服用して治療を行います。抗菌薬は細菌の活動を抑える効果があるため有効であることが分かっていますが、途中で服用をやめると抗菌薬に強い耐性菌に成⻑することもあります。処方されたお薬は最後まで飲み切るようにしてください。
合併症や二次感染の可能性もあるので、ただの発熱や風邪と思いこまず気になる症状のある場合は早期の受診をお勧めします。